月額なしのポケット型WiFiとは？契約なしで使えるのはなぜ？おすすめWiFiも

プリペイド式のポケット型WiFiは、月額なし・契約なしで使えるWiFiです。しかし、完全無料で使えるわけではなく、端末代金や追加チャージ料金がかかります。

本記事では、プリペイド式ポケット型WiFiの選び方やおすすめの事業者を解説しています。プリペイド式ポケット型WiFiが向いている人もまとめているので、利用を迷っている方は参考にしてください。

月額なし・契約なしで使えるプリペイド式ポケット型WiFi

一般的なポケット型WiFiは、事業者と契約を結び、毎月利用料金を支払って使います。契約期間は縛りがある場合とない場合がありますが、いずれも使用をやめるときは解約手続きが必要です。

しかし、プリペイド式のポケット型WiFiであれば、契約を結ぶ必要がなく、月額料金がかかりません。使用をやめるときも、違約金がかからず手続きも不要です。

ただし、WiFiを使うためにはデータ容量をチャージする必要があるため、完全無料で使えるわけではありません。また、はじめにデータ容量がセットになったルーターを購入するか、自分で用意する必要があります。

ルーターは2～3万円ほどなので初期費用はかかりますが、WiFiを使わない月がある方にとっては便利なサービスです。

また、端末の返却が不要なので、旅行や出張の際にポケット型WiFiをレンタルするのが面倒という方にもおすすめです。

プリペイド式ポケット型WiFiの選び方

編集部が調査したところ、プリペイド式ポケット型WiFiを提供している事業者は10社以上ありました。それぞれ料金や取り扱っているルーターが異なります。

ここでは、プリペイド式ポケット型WiFiの選び方を解説します。購入後に後悔しないように、どのようなポイントで比較すべきなのか確認しましょう。

（1）料金の安さで選ぶ

プリペイド式ポケット型WiFiは、ルーターを購入するときと、データ容量をチャージするときに費用が発生します。

ルーターはすでにデータ容量がチャージしてあることがほとんどで、多くの場合は「100GB付きルーター」として販売されています。そのため、まずは100GB付きルーターの料金を比較してみましょう。

比較した結果、上記6社の中ではおてがるWiFiが最もお得に購入できることがわかりました。

次に、追加チャージの料金を比較してみましょう。選べる容量は事業者によって異なり、1GB～100GBまで様々です。

追加チャージの料金も、おてがるWiFiが安く利用できます。プリペイド式のポケット型WiFiを安く使いたいという方は、おてがるWiFiを選んでおくと安心です。

（2）ルーターのスペック・機能で選ぶ

WiFiを快適に使うためには、ルーターのスペックや搭載機能を確認することが重要です。事業者によって販売しているルーターが異なるのでスペックを比較しました。

サービス名	おてがるWiFi	ギガセットWi-Fi リチャージWiFi	ネオチャージWiFi STAR チャージ Wi-Fi	サムライチャージWi-Fi
端末名	B0B5KJFWDV	MR1	Macaroon FREEBOT SE01	NA01
本体画像
下り最大速度	150Mbps	150Mbps	150Mbps	150Mbps
上り最大速度	50Mbps	50Mbps	50Mbps	50Mbps
対応回線	ドコモ au ソフトバンク	ドコモ au ソフトバンク	ドコモ au ソフトバンク	ドコモ au ソフトバンク
最大接続台数	8台	10台	10台	10台
本体サイズ	120mm×64.6mm×12mm	126mm×68mm×12mm	85mm×85mm×20.6mm	126mm×66mm×12.6mm
重さ	112g	133g	125g	148g
バッテリー	3,000mAh	3,000mAh	4,000mAh	3,500mAh
連続通信時間	13時間	13時間	約20時間	12時間

ギガセットWi-FiとリチャージWiFi、ネオチャージWiFiとSTAR チャージ Wi-Fiは、それぞれ同じルーターを使用しています。

どのルーターも、最大速度と対応回線は同じです。そのため、最大接続台数や連続通信時間と価格のバランスで決めることをおすすめします。

また、本体のディスプレイでデータ残量を確認したい方は、ディスプレイの有無も重要なポイントです。

（3）海外利用ができるかで選ぶ

海外旅行や出張の予定がある場合は、海外でも利用できるかどうかを確認しましょう。一部のプリペイド式ポケット型WiFiは、海外利用に対応していないので注意してください。

今回紹介したプリペイド式ポケット型WiFiの中では、ギガセットWi-Fi・リチャージWiFi・サムライチャージWi-Fiは、海外で利用できることがわかりました。

なお、いずれも海外用のギガを追加する必要があります。国や地域によって追加チャージの種類が異なるので、確認してからチャージしましょう。

プリペイド式ポケット型WiFiのおすすめ3選

料金や端末のスペックなどを比較した結果、おすすめのプリペイド式ポケット型WiFiは以下の3社です。

サービス名をタップすると詳細にジャンプするので、気になるサービスをチェックしてみてください。

おてがるWiFi

おてがるWiFiは、他社よりも端末代金や追加チャージが安いプリペイド式ポケット型WiFiです。

100GB付きのWiFiルーターが2万円以下の事業者はあまり見かけないので、プリペイド式ポケット型WiFiを安く購入したい方に適しています。

追加データは、10GB・20GB・30GB・50GB・100GBの5種類。いずれも、有効期限は1年以内です。

なお、ルーターにはディスプレイがないため、データ残量はWiFiに接続している端末から専用のURLにアクセスする必要があります。

URLにアクセスして「エラーコード7」が表示される場合は、容量をすべて使いきった状態なので、ギガをチャージしましょう。

STAR チャージ Wi-Fi

STAR チャージ Wi-Fiは、端末のスペックを重視する人におすすめのプリペイド式ポケット型WiFiです。

今回紹介した中では、最もバッテリー容量が多く、約20時間連続して通信できます。旅行先で1日中使っても、充電を気にする必要がありません。

また、本体に1.54インチのディスプレイが搭載されているため、データ残量を確認したり、設定を変更したりすることが可能です。さらに、専用アプリをダウンロードすれば、データ容量を効率的に管理できます。

追加チャージは、1GB～100GBまでの6種類。ギガを購入する際は、IMEI番号を入力して欲しい容量を選択するだけなので簡単です。

ネオチャージWiFiも同じルーターを販売していますが、STAR チャージ Wi-Fiの方が安く購入できます。

リチャージWiFi

リチャージWiFiは、海外利用に対応しているプリペイド式ポケット型WiFiです。

136か国に対応しており、海外用の追加チャージは1GB・3GB・5GBの3種類から選べます。利用場所によって料金が異なるため、公式サイトで確認してください。

渡航先でギガをチャージする場合は、日本時間での手配となり遅れる場合可能性があるので、ギガ数に余裕を持ってチャージしておきましょう。

海外旅行や出張時にWiFiを使いたい方は、リチャージWiFiを検討してみてはいかがでしょうか。

プリペイド式ポケット型WiFiのメリット・デメリット

プリペイド式ポケット型WiFiのメリット・デメリットを解説します。

3つのメリット

• 解約時の手続き・違約金が不要
• 端末の返却が不要
• データ容量を無駄なく使える

プリペイド式ポケット型WiFiの最大のメリットとして、「解約が不要」という点が挙げられます。

そもそも契約を結んで使うサービスではないため、使用をやめるときも解約手続きは不要です。また、解約違約金も発生しません。

ルーターはレンタル品ではなく購入なので、返却する必要がなく、使用をやめたあとも手元に残ります。WiFiが必要になったときに、追加チャージをすればいつでも使い始められます。

また、必要な分だけデータ容量をチャージできるので、無駄がないこともメリットの1つ。データ容量の有効期限は1年以内なので、月内に使い切る必要もありません。

4つのデメリット

• 初期費用が高い
• 毎月決まった量を使う場合は割高
• データ容量の利用期限が過ぎると使えなくなる
• 万が一のときにサポートを受けられない

プリペイド式ポケット型WiFiのデメリットとして、「定額制のサービスよりも費用がかかる」ことが挙げられます。

まず、ルーターを購入する必要があるので、端末代金がかかります。端末代金にはデータ容量が含まれていることがほとんどですが、初期費用として2～3万円ほどかかることを覚えておきましょう。

また、毎月コンスタントにWiFiを使う場合は、定額制のポケット型WiFiよりも料金が割高です。実際に、1GBあたりの料金で比較してみました。

定額制ポケット型WiFiのモンスターモバイルの方が、おてがるWiFiに比べると半分の料金で利用できることがわかりました。

旅行や出張など一時的なWiFiとしては便利なサービスですが、日常的にWiFiを使いたい人にはおすすめできません。

▼以下の記事では、おすすめのポケット型WiFiを厳選して詳しく紹介しています。ぜひ自分にぴったりの定額制ポケット型WiFiを探してみてください。

プリペイド式ポケット型WiFiはこんな人におすすめ

プリペイド式ポケット型WiFiはどんな人におすすめなのでしょうか。

メリット・デメリットを踏まえて、プリペイド式ポケット型WiFiがおすすめな人・おすすめできない人をまとめました。

プリペイド式ポケット型WiFiがおすすめな人

• 旅行・出張のときだけWiFiを使いたい人
• WiFiを使う月と使わない月がある人

プリペイド式ポケット型WiFiは、旅行や出張のときだけWiFiを使いたい人におすすめです。

好きなときに好きなだけデータ容量をチャージして使うシステムなので、普段は使わないけど少しの間だけWiFiを使いたい方に適しています。

WiFiを使わない月もWiFiルーターは手元に残るので、家族でWiFiを使いたい人がいれば、貸すことも可能です。

ただし、追加チャージには1年の有効期限があるので、使い切る量だけチャージするようにしましょう。

プリペイド式ポケット型WiFiをおすすめできない人

• 日常的にWiFiを使う人
• WiFiを安く使いたい人
• 手厚いサポートを受けたい人

ほぼ毎日WiFiを使う人は、プリペイド式ではなく定額制のポケット型WiFiがおすすめです。

プリペイド式よりも定額制の方が、1GBあたりの料金が安いため、毎日使うなら定額制を選びましょう。

また、初めてポケット型WiFiを利用する方や、万が一のときに手厚いサポートを受けたい方も定額制ポケット型WiFiが適しています。

プリペイド式ポケット型WiFiは契約を結ばずに使えるWiFiなので、定額制よりもサポート体制が整っていません。また、ルーターは購入となるため、故障しても修理サポートを受けられない点に注意しましょう。

専門スタッフによるサポートを受けながら利用したい場合は、定額制ポケット型WiFiを検討してみてください。

毎月安く使うなら定額制のポケット型WiFiがおすすめ

プリペイド式ポケット型WiFiをおすすめできない人に該当する場合は、定額制のポケット型WiFiを検討してみましょう。

ここでは、料金・速度・お試し期間などの観点から、編集部がおすすめするポケット型WiFi3社を紹介します。

速度が安定している「カシモWiMAX」

カシモWiMAXは、UQコミュニケーションズの回線を使用するWiMAXプロバイダです。

ポケット型WiFiと聞くと速度が遅く使いにくいというイメージがありますが、カシモWiMAXはポケット型WiFiの中でも通信速度が速く安定しています。

みんなのネット回線速度で直近3ヵ月の下り平均速度を見ると、83.27Mbpsでした。30Mbps以上出ていればWeb会議や動画視聴なども快適と言われているので、十分な速度といえます。

また、カシモWiMAXは、価格.comの2023年モバイル回線プロバイダランキング(※)で総合1位を獲得した実績もあります。利用者の満足度も高く、安心して利用できることも魅力の1つです。

さらに今なら、Amazonギフト券10,000円分がもらえるキャンペーンを実施中！手続きなしで受け取れるので、誰でも必ず特典をゲットできます。

※価格.com モバイル回線プロバイダ人気ランキング2023年
集計期間：2023年1月1日～2023年12月31日

月額料金が安い「Rakuten WiFi Pocket」

Rakuten WiFi Pocketは、携帯サービスで有名な楽天モバイルが提供するポケット型WiFiです。

料金プランは、データ使用量に応じて利用料金が変動する従量制プランなので、毎月無駄なく使えます。使用量にバラつきがある方でも安心して使えることが特徴です。

20GB以上はどれだけ使っても月額3,278円(税込)。他の無制限プランと比較してもかなり安いので、料金重視で選びたい方は、Rakuten WiFi Pocketを選んでみてはいかがでしょうか。

Rakuten WiFi Pocketでは、WiFiルーターが実質1円になる特典を実施中です。安く購入できますが性能は申し分ないので、初期費用を抑えたい方はぜひ検討してみてください。

1ヵ月間お試しできる「AiR-WiFi」

AiR-WiFiは、ドコモ・au・ソフトバンクの回線に対応しているクラウドSIMです。データ容量は100GBで、契約期間の縛りはありません。

AiR-WiFiでは、通信速度や使用感を試せる1ヵ月間のお試しモニターを実施中です。クラウドSIMのポケット型WiFiが、自宅やよく使う場所で問題なく使えるか気になる方は、AiR-WiFiで試してみることをおすすめします。

お試しモニターは、契約日から25日以内に解約申請を行う場合のみ適用されます。適用されると、初月の月額料金や初期事務手数料が返金される仕組みです。

なお、端末の返却も契約より30日以内に行う必要があるため注意しましょう。また、ルーター本体やその他同梱物に破損・汚損がある場合は、追加費用がかかるので大切に保管してください。

ポケット型WiFiを初めて使う方は、1ヵ月間お試しできるAiR-WiFiを利用してみてはいかがでしょうか。

月額なし・契約なしのポケット型WiFiに関するFAQ

最後に、月額なし・契約なしのポケット型WiFiに関するよくある質問をまとめました。

• 月額なし・契約なしのポケット型WiFiは怪しい？
• 月額なしで使えるコンセントに挿すだけWiFiはある？

月額なし・契約なしのポケット型WiFiは怪しい？

月額なし・契約なしで使えるプリペイド式のポケット型WiFiは、安全なサービスです。

プリペイド式のポケット型WiFiは、使う分だけその都度チャージするシステムです。毎月料金がかかる定額制のポケット型WiFiとは、利用方法が異なります。

「月額なし」と聞くと完全無料のWiFiと思うかもしれませんが、実際は端末代金や追加チャージ料がかかることを覚えておきましょう。

もし、プリペイド式ではなく、端末やデータ容量も完全無料で使えるポケット型WiFiがあるとしたら、それは怪しいサービスの可能性があるので注意してください。

月額なしで使えるコンセントに挿すだけWiFiはある？

本記事で紹介した事業者では、コンセントに挿すだけWiFi（ホームルーター）を取り扱っていません。

契約なしでコンセントに挿すだけWiFiを使いたい場合は、プリペイドSIMを購入し、対応している端末を購入する必要があります。

なお、自宅で毎日WiFiを使う場合は、プリペイド式よりも定額制のサービスの方が安く済む可能性が高いです。

以下の記事を参考に、自分に合ったコンセントに挿すだけWiFiを見つけてください。

月額なしのポケット型WiFiまとめ

月額なし・契約なしで使えるプリペイド式のポケット型WiFiは、旅行や出張のときだけWiFiを使いたい方に適したサービスであることがわかりました。

レンタルとは違い、WiFiルーターを手元に残しておけるので、WiFiが必要なときに使う分だけチャージできることがメリットです。

一方、WiFiを日常的に使う方にとっては割高なサービスといえます。ほぼ毎日WiFiを使うという方は、決まった月額料金を支払う定額制のポケット型WiFiがおすすめです。

WiFiをどの頻度で使うのか確かめて、自分に合ったWiFiを選びましょう。