マンションにおすすめの光回線！【5社比較】選び方・注意点・導入時の流れも

マンションなどの賃貸物件で光回線を利用したい場合、契約できる光回線が限られたり、契約したい光回線が導入できなかったりするため、注意が必要です。

本記事では、マンションの光回線導入前に確認しておきたい点や選び方、注意点、マンションで使えるおすすめ光回線などを紹介しています。

マンションで光回線の導入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

マンションの光回線を選ぶ前に確認したいこと

マンションの光回線は、建物の光回線設備によって契約できる光回線限られたり、光回線を契約できなかったりすることもあります。

ここでは、マンションの光回線を選ぶ前に確認しておきたい点を紹介するので、事前にチェックしておきましょう。

導入済みだった場合も確認事項は、以下の通りです。

未導入・導入済み以外の光回線を契約したい場合は、以下について確認しましょう。

1. 建物に光回線が導入済みか

まずは、マンションに光回線が導入済みか確認しましょう。最も確実な確認方法は、大家さんや管理会社に直接確認することです。

2.導入されている光回線の種類

光回線の種類はいくつかあり、どの光回線が導入されているかによって契約できる光回線が異なります。

フレッツ光回線であれば、フレッツ光と同じ回線を利用している「光コラボ」の光回線も契約可能です。

auひかり・NURO光・eo光など、独自の回線を利用している光回線の場合は、それ以外の光回線の契約はできないので、注意しましょう。

3.どこまで配線工事が完了しているか

どこまで配線工事が完了しているかを確認しておくことで、工事の有無がわかります。工事の有無によって、利用できるまでの期間や工事にかかる費用が異なるので、必ず確認しておきましょう。

マンションの光回線工事は、電柱から光ファイバーケーブルを共有スペースの集合装置に引き込み、そこから各部屋まで配線される形です。

共有スペースまで工事が完了している場合は、各部屋までの配線工事が必要です。開通工事には早くて2～3週間、遅いと1～2ヵ月ほどかかります。

各部屋まで工事が完了している場合は、工事は不要です。利用したい光回線との手続きが完了すれば、1～2週間ほどでインターネットが利用できます。

4.どの配線方式を採用しているか

光回線の配線方式も確認しておきましょう。配線方式は、以下の3つがあります。

配線方式は、共有スペースの集合装置から各部屋までにどの配線で繋がれているかによって異なります。

注意が必要なのは、VDSL配線とLAN配線です。

光配線方式よりも古い方式なこともあって、VDSL配線・LAN配線の場合は「光回線を契約したのに速度が遅い」と感じる可能性があります。

またauひかりに限った話ですが、料金プランにも配線方式は関わってきます。配線方式や建物の階数によって料金プランが決定するので、覚えておきましょう。

未導入または導入済み以外の光回線を契約したい場合

未導入のマンションで光回線を利用したい、または導入済みでもそれ以外の光回線を利用したい場合は、光回線の開通工事が必須です。

賃貸物件は退去時の原状回復が義務付けられているため、契約前に管理会社や大家さんの許可を必ず得るようにしましょう。

導入済み以外の光回線を契約する場合、マンションプランではなく戸建てプランで個別契約する形になります。

マンションで使うおすすめの光回線5選

ここでは、マンションにお住まいの場合におすすめの光回線を5つ紹介します。

光回線 マンション 1 or 2ギガプラン 2年契約の場合	月額料金	2年間の総額	3年間の総額	最大 キャッシュバック 金額	キャッシュバックの 受け取りやすさ	セット割引	対応エリア	下り実測速度	詳細
ドコモ光	4,400円	105,600円	158,400円	35,000円	★★★	ドコモ	全国	318.11Mbps	詳細
ビッグローブ光	4,378円	105,072円	157,608円	90,000円	★★☆	au UQモバイル BIGLOBEモバイル	全国	310.86Mbps	詳細
ソフトバンク光	4,180円	100,320円	150,480円	37,000円	★★★	ソフトバンク ワイモバイル NURO光	全国	346.48Mbps	詳細
auひかり	3,740円 ～5,940円 ※	89,760円 ～142,560円	134,640円 ～213,840円	111,000円	★☆☆	au UQモバイル	一部	564.0Mbps	詳細
NURO光	3,850円	92,400円	138,600円	25,000円	★☆☆	ソフトバンク NUROモバイル	一部	656.83Mbps	詳細

ドコモユーザーなら「ドコモ光」

ドコモ光は、スマホキャリアがドコモの場合におすすめな光回線です。

ドコモスマホとのセット割がある点や、dポイントが貯まる点など、ドコモユーザーにとってのメリットが多くあります。

ドコモとのスマホセット割で最大1,100円/月割引

ドコモ光は、ドコモスマホとのセット割が適用されます。割引額は、ドコモスマホ1台につき最大1,100円(税込)です。

ファミリー割引グループ内であれば、同居家族だけでなく、遠くに住んでいる家族でも割引対象となります。※三親等以内かつ合計最大20台までです。

月々の通信費支払いでdポイントを貯められる

毎月の通信費を支払うだけでdポイントを貯められるのも、ドコモユーザーにとっては魅力でしょう。

さらに効率的にdポイントを貯めたいなら、ドコモスマホで料金プラン「eximo ポイ活」または有料オプション「ahamo ポイ活」に加入がおすすめです。

ポイ活プランまたはオプションなら、通常1倍のポイント率が最大＋10倍します。

最短翌月末に最大35,000円キャッシュバック

ドコモ光に申し込むなら、代理店の「株式会社NNコミュニケーションズ」経由がおすすめです。

申し込むプランや契約方法にもよりますが、最大35,000円のキャッシュバック受け取れます。

特典条件	キャッシュバック額
ドコモ光 10ギガ 新規契約	35,000円
ドコモ光 10ギガ 転用・事業者変更	20,000円
ドコモ光 1ギガ	25,000円

キャッシュバックの適用条件は、以下の通りです。

au・UQモバイルユーザーなら「ビッグローブ光」

ビッグローブ光は、au・UQモバイルユーザーにおすすめな光回線の一つです。

スマホセット割が適用される、高額キャッシュバックなど好きなキャッシュバックを選択できるなどのメリットがあります。

au・UQモバイルとのスマホセット割で最大1,100円/月割引

ビッグローブ光は、au・UQモバイルスマホとのセット割が適用されます。割引額は、対象キャリアスマホ1台につき最大1,100円(税込)です。

光ネット1回線につき、スマホ最大10台まで割引が適用されます。

同居家族はもちろん、別姓や別住所の場合も50歳以上であれば割引対象です。※合計5回線以上の場合、家族や住所の証明書が必要となります。

ちなみにBIGLOBEモバイルの場合も、220円(税込)のスマホセット割がスマホ1台まで適用されます。

2回線目以降は最大4回線まで、BIGLOBEモバイル家族割の適用で、220円(税込)/回線が割引されてお得です。

最大90,000円の高額キャッシュバック

代理店である「株式会社NEXT」経由でビッグローブ光を申し込むと、最大90,000円のキャッシュバックがもらえます。

株式会社NEXTで現在実施中のキャッシュバックキャンペーンは、以下の3つです。

• 高額キャッシュバックキャンペーン
  →10ギガタイプ新規申し込みで最大90,000円キャッシュバック
• 工事費割引+キャッシュバックキャンペーン
  →1ギガ・10ギガタイプの新規申し込みで工事費実質無料＋最大35,000円キャッシュバック
• 転用・事業者変更申し込みキャンペーン
  →転用・事業者変更で最大35,000円キャッシュバック

10ギガタイプに新規申し込みする場合は「高額キャッシュバック」「工事費割引+キャッシュバック」のいずれかから、好きなキャンペーンを選べます。※併用不可

キャンペーンによっては、光電話・光テレビに同時加入するとキャッシュバック額が増額されて、さらにお得です。

基本的にキャッシュバックは、最短翌月に振り込まれます。※高額キャッシュバックキャンペーンの一部は、1年後に受け取れます。

実質料金が3千円台と安価

ビッグローブ光は、そもそもの月額料金が他の光回線よりも安い料金で設定されています。

さらに、au・UQモバイルとのスマホセット割＋キャッシュバックを含めると実質料金が3千円台と安価です。

ビッグローブ光の実質料金は、以下の通りです。

マンションタイプ 1ギガの場合	(税込)
月額料金	4,378円 ＋550円(光電話)
スマホセット割 (au・UQモバイル)	-1,100円
36ヵ月間の総額	137,808円
キャッシュバック額	25,000円 ＋4,000円(光電話加入の増額分)
工事費	28,600円 →実質無料
実質料金	約3,022円

※工事費割引＋キャッシュバックキャンペーン適用時のキャッシュバック額です。
※上記とは別に、事務手数料1,100円～3,300円がかかります。

ソフトバンク・ワイモバイルユーザーなら「ソフトバンク光」

ソフトバンク光は、ソフトバンク・ワイモバイルユーザーにおすすめな光回線です。

また他社乗り換え時の解約金も最大10万円まで還元してくれるため、他社インターネットからの乗り換えを検討している人にもおすすめできます。

ソフトバンク・ワイモバイルとのスマホセット割で最大1,100円～1,650円/月割引

ソフトバンク光は、ソフトバンク・ワイモバイルスマホとのセット割が適用されます。割引額はスマホ1台につき、ソフトバンクなら最大1,100円(税込)、ワイモバイルなら最大1,650円です。

光ネット1回線につき、スマホ最大10台まで割引が適用されます。

同居家族はもちろん、別姓や別住所の場合も50歳以上であれば割引対象です。※合計5回線以上の場合、家族や住所の証明書が必要となります。

光ネットに加えて、以下の指定オプションに加入することがスマホセット割の適用条件です。指定オプションだけで月額1,507円～3,157円かかります。

人によっては、不要なオプションへの加入で余計な出費に繋がることもあるため、しっかりチェックしておいてください。

ソフトバンク光	加入指定 オプション	月額料金 (税込)
1ギガプラン 10ギガプラン	1. 光BBユニットレンタル 2. Wi-Fiマルチパック 3. ホワイト光電話 またはBBフォン または光電話(N)+BBフォン	1. 418円 2. 1,089円 3. ホワイト光電話：513～1,551円 BBフォン：無料 光電話(N)550円～1,650円

他社乗り換え時の違約金・撤去工事費を最大100,000円まで満額還元

他社乗り換えを検討している人にも、ソフトバンク光はおすすめです。

ソフトバンク光では適用条件をクリアして、他社解約が確認できる証明書を提出すると、最大100,000円まで乗り換え時の違約金・撤去工事費が満額還元されます。

最大37,000円が最短翌月にキャッシュバック

「株式会社NEXT」の専用サイトからソフトバンク光に申し込むと、最大37,000円が最短翌月にキャッシュバックされます。

キャッシュバック額は、以下の通りです。

特典条件	キャッシュバック額
新規申し込み	37,000円
転用・事業者変更	15,000円

新規申し込みの場合は高額キャッシュバック、または1円でNintendo Switch購入のいずれかのキャンペーンから選べます。

キャッシュバック適用条件は、以下の通りです。

キャッシュバック重視なら「auひかり」

キャッシュバック重視の場合、おすすめな光回線はauひかりです。

「株式会社NEXT」経由で申し込むと、マンションプランの場合キャッシュバック＋月額割引あわせて、最大131,000円相当が還元受け取れます。

最大111,000円キャッシュバック＋最大20,000円割引

代理店である「株式会社NEXT」経由でauひかりに申し込むと、マンションプランの場合は最大131,000円相当が還元されます。

キャッシュバック	マンションの場合の キャッシュバック額	備考
株式会社NEXT限定	最大71,000円	【キャッシュバック内訳】 ネット＋電話：53,000円 ネットのみ：48,000円 指定オプションに同時加入：8,000円 スマホセット割適用：10,000円
プロバイダ	最大20,000円	契約するプロバイダによって キャッシュバック額が異なる
auひかり 乗り換えスタートサポート	最大合計20,000円 ＋月額料金最大20,000円割引	他社乗り換え時に発生した 解約違約金相当を還元

キャッシュバックの提供先によって、利用継続期間や加入の必要なオプション、キャッシュバックされるまでの期間などの適用条件は異なります。

また乗り換えスタートサポートは、他社乗り換え時の解約違約金の証明書の提出が必要です。

少々手続きは面倒ですが、最大111,000円のキャッシュバック＆月額料金最大20,000円割引ととてもお得なので、キャッシュバック重視の場合はぜひ検討してみてください。

下り実測速度500Mbps以上の安定した通信

auひかりでは、KDDIが独自で運用している光回線を使用しています。

みんなのネット回線の情報でも、平均の下り実測速度は500Mbps以上が計測されていました。ちなみに、光コラボの平均下り実測速度は300Mbps程度です。

auひかりなら光コラボよりも高速で、混雑しやすい時間帯やシーズンでも安定した速度で利用できます。

au・UQモバイルとのスマホセット割で最大1,100円/月割引

auひかりでは、au・UQモバイルスマホとのセット割が適用されます。

割引額は対象キャリアスマホ1台につき最大1,100円(税込)で、光ネット1回線につきスマホ最大10台まで割引が適用されます。

同居家族はもちろん、別姓や別住所の場合も50歳以上であれば割引対象です。※合計5回線以上の場合、家族や住所の証明書が必要となります。

速度重視でエリア内なら「NURO光」

速度重視で提供エリア内の場合は、NURO光がおすすめです。

独自回線を利用しているNURO光は、600Mbps以上の高速通信が利用できます。

下り実測速度500Mbps以上の高速通信

NURO光では、独自回線を使用しています。独自回線は光コラボに比べて利用者が少なく混雑しにくいため、安定した速度が出るのがメリットです。

みんなのネット回線速度の情報によると、光コラボの実測速度は300Mbps程度です。一方NURO光は、実測速度が上下600Mbps以上と高速通信を実現しています。

ソフトバンクとのスマホセット割で最大1,100円/月割引

NURO光は、ソフトバンクとのセット割が適用されます。割引額はスマホ1台につき、ソフトバンクなら最大1,100円(税込)です。

光ネット1回線につき、スマホ最大10台まで割引が適用されます。

ちなみにNUROモバイルの場合も、利用開始月を除く最大12ヵ月間スマホセット割が適用されます。割引額は最大1,100円(税込)です。

同一名義または同一世帯であれば、最大5回線まで適用可能です。

専用ページからの申し込みで25,000円キャッシュバック

専用ページからNURO光に申し込むと、マンションの場合25,000円のキャッシュバックが受け取れます。

受け取れるのは利用開始から11ヵ月後とすぐ受け取れないものの、手続き自体は簡単です。

NURO光利用開始から11ヵ月後に、キャッシュバック受け取り手続きの案内メールが届くので、それに従って手続きをすれば、キャッシュバックを受け取れます。

マンションで使える光回線5社を比較

ここでは、本記事で紹介しているマンションで使える光回線5社を、料金と速度で比較しました。

• 安さ重視なら「料金で比較」をチェック
• 速度重視なら「速度で比較」をチェック

料金で比較

ここでは、本記事で紹介している光回線を料金で比較しました。

光回線	マンションプランの 月額料金 1 or 2ギガプラン 2年契約の場合	スマホセット割
		割引額(税込/月)	対象キャリア	適用回線数
ドコモ光	4,400円	最大1,100円	ドコモ	最大20回線
ビッグローブ光	4,378円	【au・UQモバイル】 最大1,100円 【BIGLOBEモバイル】 最大220円	au UQモバイル BIGLOBEモバイル	【au・UQモバイル】 最大10回線 【BIGLOBEモバイル】 最大1回線
ソフトバンク光	4,180円	【ソフトバンク】 最大1,100円 【ワイモバイル】 最大1,650円	ソフトバンク ワイモバイル	最大10回線
auひかり	3,740円 ～5,940円 ※	最大1,100円	au UQモバイル	最大10回線
NURO光	3,850円	【ソフトバンク】 最大1,100円 【NUROモバイル】 最大1,100円×12ヵ月	ソフトバンク NUROモバイル	【ソフトバンク】 最大10回線 【NUROモバイル】 最大5回線

スマホセット割なしで最も安く利用できるのは、NURO光です。※auひかりは配線方式や建物の階数などによってプランが決定します。プランを選べるわけではありません。

マンション・2ギガプランであれば、月額3,850円(税込)で利用できます。契約期間の縛りはないので、解約時に違約金が発生しないのも嬉しいポイントです。

スマホセット割が適用される場合は、利用キャリアによってお得になる光回線は異なります。スマホセット割の適用条件として、オプション加入が必須な場合があるので注意しましょう。

ドコモ光の場合は、オプション加入不要です。ビッグローブ光・auひかり・NURO光は、光電話への加入が必要になります。

ソフトバンク光に関しては、いくつかの指定オプションに加入する必要があるため、不要なオプション・余計な出費でないかあらかじめチェックしておくとよいでしょう。

速度で比較

ここでは、本記事で紹介している光回線を速度で比較しました。

光回線	平均下り 実測速度	平均上り 実測速度	平均Ping値	光回線の種類	提供エリア 1 or 2ギガの場合
ドコモ光	318.11Mbps	329.33Mbps	18.11ms	光コラボ	全国
ビッグローブ光	310.86Mbps	311.58Mbps	17.69ms	光コラボ	全国
ソフトバンク光	346.48Mbps	367.23Mbps	15.77ms	光コラボ	全国
auひかり	564.0Mbps	570.44Mbps	14.4ms	光コラボ	全国 (沖縄県＋関西・東海を除く)
NURO光	656.83Mbps	636.46Mbps	11.46ms	光コラボ	関東/東海/関西(和歌山除く)/ 北海道/広島県/岡山県/ 福岡県/佐賀県

上記の表を見てみると、光コラボよりも独自回線の方が速度が速いことがわかります。

最も高速なのは「NURO光」です。実測速度は、上下どちらも600Mbps以上です。独自回線を使用しているため、混雑しにくく安定した通信を利用できます。

同じく独自回線を使用している「auひかり」も、上下の実測速度は500Mbps以上です。auひかりも提供エリアが限定されていますが、NURO光よりも広い地域で利用可能です。

もしNURO光・auひかりが提供エリア外でも、光コラボであれば契約できる可能性が高いです。

光コラボの実測速度は300Mbps程度と、独自回線に比べると劣りますが、基本的には全国各地で利用できます。

マンションで使う光回線の選び方

光回線を提供している事業者は多くあるため、「何が違うの？」「どれを選べばいいかわからない…」と感じる人もいるでしょう。

ここでは、マンションで利用する光回線の選び方についてまとめました。光回線の比較・検討の際にぜひ参考にしてみてください。

• 1.提供エリアを確認する
• 2.通信速度は実測値を比較する
• 3.セット割があるか確認する
• 4.キャッシュバックは受け取りやすさも確認する

1. 提供エリアを確認する

光回線の提供エリアは、使用している回線によって異なります。

フレッツ光や光コラボの場合は、基本的に全国各地で利用可能です。しかし、auひかりやNURO光などの場合は独自の回線を使用していることもあり、提供エリアが限られていることもあります。

そのため、光回線が利用できるエリアかどうか事前にチェックしておきましょう。

2. 通信速度は実測値を比較する

光回線を検討している場合、通信速度の速さを重視している人も多いでしょう。速度重視の場合は、実測速度に着目してみましょう。

実測速度は、実際にインターネット利用環境で計測されたものなので、よりリアルな通信速度を把握できます。

最大速度で1Gbpsと記載されていても、それはあくまでも理論値で、最良の条件がそろったときに出る速度です。

通信速度は、利用する場所や時間などによって、速度は左右されます。そのため、常に最大速度で利用できるわけではありません。

3. セット割があるか確認する

光回線のなかには、対象キャリアとのスマホセット割が適用される場合もあります。対象であれば、契約スマホ1台につき、500円～1,500円程度の割引が適用されてお得です。

対象キャリアの契約していれば、家族全員のスマホも割引対象となります。

月々の通信費を節約したい場合や、家族で同じキャリアと契約している場合は、スマホセット割が適用される光回線を選ぶとよいでしょう。

光回線	スマホセット割
	割引額(税込/月)	対象キャリア	適用回線数
ドコモ光	最大1,100円	ドコモ	最大20回線
ビッグローブ光	【au・UQモバイル】 最大1,100円 【BIGLOBEモバイル】 最大220円	au UQモバイル BIGLOBEモバイル	【au・UQモバイル】 最大10回線 【BIGLOBEモバイル】 最大1回線
ソフトバンク光	【ソフトバンク】 最大1,100円 【ワイモバイル】 最大1,650円	ソフトバンク ワイモバイル	最大10回線
auひかり	最大1,100円	au UQモバイル	最大10回線
NURO光	【ソフトバンク】 最大1,100円 【NUROモバイル】 最大1,100円×12ヵ月	ソフトバンク NUROモバイル	【ソフトバンク】 最大10回線 【NUROモバイル】 最大5回線

スマホセット割の適用条件は、光回線によって異なります。オプション加入が必要な場合もあるため、場合によっては、余計な出費となることもあるので注意が必要です。

例えば、ドコモ光であればオプション加入などは不要で、ドコモスマホを利用していれば割引対象です。同居家族はもちろん、三親等以内の家族かつ20回線までなら、遠くに暮らす家族でも割引が適用されます。

auひかりの場合は、インターネットに加えて光電話(税込550円/月)への加入が必要です。50歳以上かつ1最大10回線までであれば、遠くに住む家族でも割引が適用されます。

4.キャッシュバックは受け取りやすさも確認する

高額キャッシュバックキャンペーンを実施している光回線も、多く見受けられます。

ついつい高額なキャッシュバックに気を取られがちですが、キャッシュバックは金額だけではなく、いつキャッシュバックが振り込まれるか、手続きは簡単か、オプション加入など、条件の有無も確認しましょう。

受け取り条件によっては、受け取れるのが開通してから1年後だったり、対象サービスやオプションへの加入が必要だったりする場合もあります。

受け取りの手続きを忘れたり、条件を満たしていなかったりすると、せっかくのキャッシュバックを受け取れない可能性もあるので、要注意です。

光回線には、他社インターネットから乗り換える場合にかかる解約金を、キャッシュバックで補えるキャンペーンもあります。現在契約中のインターネットサービスがある場合は、とても魅力でしょう。

しかし、他社乗り換え時の解約金補填キャンペーンは、受け取りまでの手続きが複雑な傾向にあるので、覚えておきましょう。

マンションで光回線を使うときの注意点

マンションで光回線を利用したい場合は、注意すべき点がいくつかあります。トラブルや予期せぬ事態にならないよう、契約前にしっかりチェックしておきましょう。

• 賃貸は開通工事の許可を取る
• 開通まで2週間～2ヵ月かかる
• 転居時に撤去工事が必要な場合がある

賃貸は開通工事の許可を取る

「3.どこまで配線工事が完了しているか」の項目でも説明した通り、賃貸物件の場合は光回線の開通工事が必要なケースがあります。

壁に穴を開けたり、大掛かりな工事が発生したりするケースもあるので、もし工事が必要な場合は契約前に、管理会社や大家さんに許可を取ってください。

賃貸物件に住んでいる場合、入居者が原因で起こった損害は、入居者の責任となり賠償する必要があります。

工事によって壁などに傷がついた場合、原状復帰のための費用を請求される可能性があります。また工事中に火災などの事故が発生したた場合、多額の損害賠償を求められる可能性も否めません。

工事による騒音・振動で他の入居者に迷惑をかけてしまうと、慰謝料を請求される場合も考えられます。

もし請求がなくても、入居者との関係が悪くなって、さらなるトラブルや引っ越しを余儀なくされるかもしれません。

開通まで2週間～2ヵ月かかる

工事の内容や時期などにもよりますが、光回線の工事には早い場合で2週間ほどで工事が完了します。

しかし、引っ越しシーズンである3～5月や年末年始は、とくに工事が混み合うため、工事完了までに2ヵ月ほどかかる場合もあるので注意しましょう。

フレッツ光から光コラボに乗り換える転用や、光コラボから光コラボに乗り換える事業者変更は、申し込みから1～2週間ほどで、新しい光回線に自動で切り替わります。

切り替える直前まで今までの光回線を利用可能なため、転用・事業者変更の場合は工事不要、かつインターネットが利用できない期間はありません。

しかし、新規工事が必要な場合は、開通工事が完了しないとインターネットの使用ができません。

独自回線の場合はとくに工事完了までに時間がかかる傾向にあるので、独自回線を契約したい場合は覚えておきましょう。

転居時に撤去工事が必要な場合がある

賃貸物件は退去時の原状回復が義務付けられているため、退去するときには光回線の撤去を求められる場合があります。

管理会社や大家さん、回線事業者から撤去を依頼された場合は、光回線の撤去が必要です。

必ずしも撤去が必要というわけではないため、撤去が必要かどうかは確認したい場合は、管理会社や大家さん、回線事業者に問い合わせてみましょう。

撤去費用は、入居者負担となります。フレッツ光や光コラボの場合は、撤去が必要な場合も費用は不要ですが、auひかりなどの独自回線は撤去費用として1～3万円ほどかかることがあります。

マンションに光回線を導入するときの流れ

マンションで光回線を導入する際の流れは、以下の通りです。

1. 対応エリアの確認
2. 光回線の契約申し込み
3. 開通工事　※必要な場合のみ
4. ONUやWiFiルーターの設定

まずは、お住まいの地域で契約したい光回線が利用可能か、対応エリアをチェックしてください。

フレッツ光や光コラボは基本的に全国対応ですが、独自回線はエリアが限られていることが多いため、事前の確認が必須です。

提供エリア内であれば、問題ありません。契約したい光回線に申し込みましょう。

24時間申し込み可能で、キャッシュバックや割引などのキャンペーンも多いWebからの申し込みがおすすめです。

申し込み後、約2週間～2ヵ月の間で予約した工事日程に、開通工事が実施されます。工事によっては、立ち会いが必要な場合もあるので、立ち会い可能な日程を選択してください。

早く工事を済ませたい場合は、工事日を平日の午前中に希望すると予約が取りやすいワン

工事が完了したら、ONUやWiFiルーターなどの機器類の初期設定が完了すれば、インターネットを利用できます。

機器類の初期設定で困ったときは、各光回線のよくある質問などを確認してみましょう。光回線によっては訪問サポートサービスを利用できることもあります。

光回線が導入できないときはホームルーターがおすすめ

大家さんや管理会社からの許可が下りないなどの理由で、光回線を導入できない場合は、工事不要でインターネットが利用できるホームルーターがおすすめです。

ホームルーターは、コンセントに差すだけですぐインターネットが利用できます。光回線よりも速度は劣りますが、工事不要で光回線よりも月額料金が安く済むのがメリットです。

引っ越し先でも対応エリア内であれば、住所変更の手続きをするだけなので、何かと忙しい引っ越し時も手間もありません。

カシモWiMAXのホームルーターは、5G対応で下り最大速度4.2Gbpsと高速通信が、無制限で利用できます。

月額料金は初月1,408円(税込)、翌月以降はずっと4,818円(税込)とシンプルな料金も魅力です。

以下の記事ではカシモWiMAXを含むおすすめのホームルーターを紹介しているので、工事の許可が下りなかった場合はぜひ参考にしてみてください。

マンションで光回線を導入するときのFAQ

ここでは、マンションでの光回線導入でよくある質問をまとめました。

• マンションで使えるゲーム向けの光回線は？
• 光回線の工事が不要になるケースはある？
• マンションプランは戸建てプランと何が違うの？

マンションで使えるゲーム向けの光回線は？

本記事で紹介している光回線のなかで、マンションで使えるゲーム向け光回線は「NURO光」です。

NURO光は、平均実測速度が上下600Mbps以上で平均Ping値が11msほどで、他の光回線に比べても高速通信を実現しています。

そのため、オンラインゲームなどの速度が求められる利用用途でも、問題なく利用できるでしょう。

NURO光は提供エリアが限られているため、契約前にエリア内かどうか必ずチェックしておきましょう。

他にも、ゲーム向きの光回線はいくつかあります。10ギガプランや専用帯域がある光回線もあるため、主な利用目的がゲームの場合は、ぜひ以下の記事をチェックしてみてください。

光回線の工事が不要になるケースはある？

フレッツ光または光コラボの場合、光回線の配線工事が部屋まで完了している場合は、光回線の開通工事は必要ありません。

光コンセントが部屋に設置されているなら、部屋まで配線工事が完了していることがほとんどです。

光コンセントはフレッツ光や光コラボに対応しているものなので、独自回線の場合は光コンセントがあっても工事が必要になります。

マンションプランは戸建てプランと何が違うの？

マンションプランは、主にマンションやアパートなどの賃貸物件が対象のプランです。電柱から光回線を共有スペースの集合装置に引き込み、そこから各部屋に配線する形になります。

マンションプランを契約する場合、月額料金が安さがメリット、契約できる光回線が限られる点がデメリットです。

戸建てプランは、主に一軒家などの戸建住宅が対象のプランです。電柱から光回線を直接室内に引き込む形になります。

マンションで戸建てプランを個別契約する場合は、速度の速い光回線を選択できる点がメリット、月額料金の高さや開通工事に許可が必要・時間がかかる点がデメリットです。

通信費を抑えたいならマンションプラン、手間がかかっても速度の速さを重視するなら戸建てプランを検討してみましょう

マンションのおすすめ光回線まとめ

マンションなどの賃貸物件で光回線を利用したい場合の選び方や注意点、おすすめの光回線など光回線や選び方、注意点などを紹介しました。

• マンションで光回線を利用したい場合は、必ず事前に大家さんや管理会社に許可もらう
• 配線方式や導入されている光回線の種類などによって、契約できる光回線が異なる
• 工事不要でインターネットを利用できるホームルーターなどを利用する

光回線工事の有無は、マンションの光回線の導入されているか、どこまで工事が完了しているかによって異なります。

工事が必要な場合は、退去時のトラブルを防ぐためにも、必ず事前に大家さんや管理会社に許可を取りましょう。

許可が下りた場合でも、配線方式や導入されている光回線の種類によっては、希望している光回線を契約できない場合もあります。

導入済み以外の光回線を利用したい場合や速度重視の場合は、マンションプランではなく戸建てプランで個別契約するのも一つの手です。

工事の許可が下りない場合は、工事不要でインターネットを利用できるホームルーターなどを利用しましょう。