光回線の戸建てとマンションは何が違う?料金・速度・工事内容を比較

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「マンションに住んでいて、戸建てタイプの光回線が導入できる場合は、マンションタイプと戸建てタイプどっちを選ぶべき?」

「マンションから戸建てに引っ越しする人は、戸建てでも今と同じようにインターネットが使えるの?」

このように、光回線を導入する際に、戸建てタイプとマンションタイプのどちらを選ぶべきか迷っている方もいるでしょう。

この記事では、戸建てタイプとマンションタイプの違いを料金・速度・工事内容に分けて詳しく解説します。

また、マンションで戸建てタイプを契約する際のメリットや注意点も紹介します。

安定したインターネット環境を手に入れたい方や、より高速なインターネット回線を導入したい方はこの記事を参考にしてください。

光回線の戸建てタイプとマンションタイプの違い

光回線には「戸建てタイプ」と「マンションタイプ」があります。

戸建てタイプとマンションタイプでは、料金・速度・工事内容・費用の点で違いがあります。

まずは、戸建てタイプとマンションタイプの違いについて詳しく解説していきます。

料金の違い

戸建てタイプ 月額料金 (税込)マンションタイプ 月額料金 (税込)
ドコモ光5,720円4,400円
auひかり1年目:5,610円
2年目:5,500円
3年目以降:5,390円
4,180円
ソフトバンク光5,720円4,180円
楽天ひかり5,280円4,180円
NURO光5,200円3,850円

戸建てタイプの月額料金は、平均して4,500円〜6,000円ほどです。

戸建てタイプは、光回線を電柱から直接引き込むため、回線を独占できます

そのため、速度の低下が起こりづらいので、月額料金がマンションタイプに比べて高めになっています。

マンションタイプは、マンションや集合住宅向けに提供されるプランです。複数世帯で回線を共有するため、月額料金が安めに設定されています。

マンションタイプの平均金額は、3,500円〜5,000円ほどです。

速度の違い

光回線の速度に関しても、戸建てタイプとマンションタイプで違いがあります。

戸建てタイプマンションタイプ
最大速度実質速度最大速度実質速度
ドコモ光1〜10G327.8Mbps1〜10G351.31Mbps
auひかり1〜10G620.69Mbps1〜10G423.74Mbps
ソフトバンク光1〜10G355.65Mbps1〜10G378.22Mbps
楽天ひかり1G250.45Mbps1G231.7Mbps
NURO光2〜10G651.19Mbps2〜10G700.18Mbps

戸建てタイプは、各家庭に専用の光回線を引き込むため、安定した高速通信ができます

近隣住民の利用状況に影響されにくいのが特徴です。

マンションタイプは、光回線を建物内の共有スペースに引き込み、建物内で回線を共有する仕組みです。

そのため、利用者が多いと速度が低下することがあります。

しかし、光回線は最大速度が1G〜10Gと高速なので、インターネット閲覧や動画視聴は問題なく利用できます。

用語説明

・最大速度:技術規格上の最大値の通信速度のこと。
・実質速度:実際の通信速度のこと。
・bps:速度の単位のこと。1秒間で1bit(ビット)のデータが伝送できる
Kbps:1,000bps=1Kbps
Mbps:1,000Kbps=1Mbps
Gbps:1,000Mbps=1Gbps


工事内容・費用の違い

光回線の導入には工事が必要です。工事内容と費用は、タイプによって異なります。

戸建てタイプ 工事費 (税込)マンションタイプ 工事費 (税込)
ドコモ光22,000円22,000円
auひかり41,250円33,000円
ソフトバンク光31,680円31,680円
楽天ひかり22,000円22,000円
NURO光44,000円44,000円

戸建てタイプの工事は、光ファイバーを電柱からエアコンダクトや配管の隙間を使って宅内に引き込みます。

マンションタイプの場合は、建物に既に光回線が導入されていれば、各部屋での配線工事のみで済むことが多いです。

工事費用は、戸建て・マンションタイプともに20,000円〜45,000円程度かかることがあります。

しかし、キャンペーンを活用することで、実質無料や割引が適用されます。

また、マンションで前の住人が同じ光回線を利用していた場合は、工事が不要になるケースがあります。

マンション・アパートでも戸建てタイプの契約はできる?

マンションやアパートに住んでいても、戸建てタイプの光回線を契約することは可能です。

ただし、建物の管理者やオーナーの許可が必要な場合が多く、工事ができるかも確認する必要があります。

通常、マンションタイプの光回線は他の住人と回線を共有するため、初期費用が抑えられるメリットがありますが、その分、通信速度が不安定になる可能性があります。

一方で、戸建てタイプの光回線は自宅専用に回線を引くため、安定した通信速度が得られるのが特徴です。

月額料金は高めですが、通信の混雑を避けたい方や、より高速で安定したネット環境を求める方におすすめです。

マンションで戸建てタイプを契約するメリット

マンションで戸建てタイプの光回線を契約すると、通信速度が安定し、高速なインターネット環境を手に入れられます。

また、電話線を利用しているVDSL方式の建物でも高速通信が期待できます。

ここからは、マンションで戸建てタイプを契約するメリットを詳しく解説していきます。

回線を独占できるから速度が安定する

マンションタイプの光回線は、同じ建物に住む他の住人と回線を共有するため、夜間など利用者が増える時間帯に速度が低下することがあります。

一方、戸建てタイプを契約すれば、自宅専用の回線を利用できるので、他の住人の影響を受けることがありません。

そのため、利用者が多い時間帯でも速度が安定しやすいです。

特に、オンラインゲームや動画の視聴を快適に行いたい方にとって、戸建てタイプでの契約は大きなメリットです。

VDSL方式の建物でも高速通信が期待できる

最大速度配線方式特徴
VDSL方式100Mbps電話線・共用スペースまで光ファイバー、
各部屋まで電話回線を使用

・最大速度100Mbps

・ノイズの影響を受けやすく、
通信速度が不安定になりやすい
光配線方式1Gbps
※最大10Gbpsの建物あり
光ファイバー・共用スペースから各部屋まで
光ファイバーを使用

・最大速度1Gbps

・ノイズの影響を受けないので、
通信速度安定しやすい

マンションのインターネット回線には「VDSL方式」という配線方式が使われていることがあります。

VDSL方式は電話線を利用して各部屋にインターネットを届けるため、通信速度が遅くなりがちです。

しかし、戸建てタイプの光回線を導入すれば、光ファイバーを直接部屋まで引き込む「光配線方式」が利用可能となり、高速な通信が期待できます。

特に、動画配信サービスを高画質で楽しみたい場合や、複数のデバイスで同時にインターネットを利用する場合には、戸建てタイプの契約が有利です。

マンションで戸建てタイプを契約するときの注意点

マンションに住んでいても、戸建てタイプの光回線を契約することは可能です。

しかし、戸建てタイプの契約にはいくつか注意点があります。

注意点を理解しておくことで、スムーズに光回線を利用できるようになります。

開通工事を行う必要がある

マンションで戸建てタイプの光回線を契約する場合、開通工事が必要になるので注意しましょう。

戸建てタイプを申し込むと、電柱から光ファイバーを部屋に直接引き込む工事が行われます。工事の日程調整が必要で、工事の立ち会いを求められます。

また、建物の構造によっては工事が難しい場合もあるので、事前に工事可能な建物か確認しておきましょう。

事前確認が取れない場合は、工事当日に光ファイバーが引き込めるか、エアコンダクトや配管にすき間があるか工事業者が確認します。

大家さん・管理会社に許可を取る必要がある

マンションやアパートのような集合住宅では、光回線の工事にあたり、大家さんや管理会社からの許可が必要です。

特に、建物の共有部分を使う場合や外壁に穴を開ける必要がある場合には、必ず許可を取らなければなりません。

許可を得るためには、工事内容や設備への影響を大家さんや管理会社にしっかりと説明する必要があります。

工事許可の手続きがスムーズに行えないと、工事自体ができなくなることがあるため、早めに確認しておきましょう。

マンションタイプよりも月額料金が高い

マンションで戸建てタイプを契約する場合、マンションタイプに比べて月額料金が高くなることがあります。

マンションタイプの光回線は、建物全体で回線を共有することでコストを抑えているため、月額料金も安くなっています。

一方で、戸建てタイプは専用回線を引くため、その分コストがかかり、月額料金が高くなります。

高速で安定した通信速度を求める方は、月額料金の違いを把握しておきましょう。

光回線の戸建てタイプとマンションタイプのFAQ

ここからは、光回線の戸建てタイプとマンションタイプのよくある質問について回答していきます。

マンションでも10ギガプランは契約できる?

マンションでも10ギガプランを契約できる場合があります。

ただし、建物の設備やエリアによって、10ギガプランが利用できるかは変わってきます。

具体的には、マンションに10ギガ対応の光回線設備が導入されている必要があります。

10ギガ対応の光回線設備が整っていない場合は、通常の1ギガプランしか選択できません。

また、対応している光回線やプロバイダも限られているので、事前に確認しておきましょう。

マンションタイプでも開通工事は必要?

マンションタイプでも開通工事が必要な場合があります。

特に、新たに光回線を引き込む場合や建物に既存の設備がない場合は工事が必要です。

開通工事には、共有部分の設備に接続する作業や、室内に光ファイバーケーブルを引き込む作業が含まれます。

ただし、マンションによってはすでに光回線の設備が導入されていることがあり、室内の簡単な設定だけで利用可能なケースもあります。

工事が必要かどうかは、申し込み時に回線業者から案内されるので、確認しておきましょう。

マンションタイプは速度が遅い?

マンションタイプの光回線は、建物内で回線を共有する仕組みのため、利用状況によっては速度が遅くなることがあります

特に、同じ建物内で多くの住人が同時にインターネットを利用している場合、速度が低下することがあります。

しかし、最近では設備が改善され、VDSL方式から光配線方式への変更などにより、安定した速度を提供するマンションも増えています。

通信速度を重視する場合は、共有部分の配線方式を確認し、必要に応じて戸建てタイプの契約を検討することも一つの手段です。

戸建てで使うおすすめの光回線は?

戸建てで使うおすすめの光回線は、使用しているスマホキャリアや目的によって異なります

戸建てにおすすめの光回線

・ドコモユーザー:ドコモ光
・au/UQモバイルユーザー:ビッグローブ光
・ソフトバンク/ワイモバイルユーザー:ソフトバンク光
・速度重視:NURO光
・キャッシュバック重視:auひかり

上記は、安くて速いコストパフォーマンスに優れた光回線です。条件を満たすとスマホセット割も適用されるので、毎月の通信費をさらに安く抑えられます。

また、西日本にお住まいの場合は、コミュファ光やeo光といった電力系光回線もおすすめです。

▼こちらの記事では、複数社を比較してわかった戸建てにおすすめの光回線を紹介しています。光回線の選び方や注意点も解説しているので、これから光回線を選ぶ方はぜひ参考にしてください。

マンションで使うおすすめの光回線は?

マンションで使う光回線を選ぶときは、使用しているスマホキャリアや重視したいポイントを基準にしましょう。

マンションにおすすめの光回線

・ドコモユーザー:ドコモ光
・au/UQモバイルユーザー:ビッグローブ光
・ソフトバンク/ワイモバイルユーザー:ソフトバンク光
・キャッシュバック重視:auひかり
・速度重視:NURO光

上記の光回線は、すべてスマホセット割が適用されます。それぞれ適用条件や割引額が異なるので、申し込む前に公式サイトで必ず確認してください。

▼こちらの記事では、マンションにおすすめの光回線を紹介しています。各社のサービス内容や、光回線の選び方・注意点なども解説しているので、あわせてご一読ください。

まとめ

  • マンションでも戸建てタイプの光回線契約は可能
  • マンションで戸建てタイプを導入するには、大家さんや管理会社の許可が必要
  • 戸建てタイプを導入すると、通信速度が速くなり安定しやすい

マンションやアパートでも戸建てタイプの契約は可能ですが、大家さんや管理会社の許可が必要です。

また、マンションで戸建てタイプを契約することにより、他の住人と共有しないため、安定した高速通信が可能です。

戸建てタイプを契約する場合、開通工事が必要となり、工事費用が発生する可能性があるため、事前確認が必要になります。

また、マンションタイプよりも月額料金が高くなるため、速度と月額料金のバランスを鑑みて、申し込みプランを選びましょう。