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「光回線を導入するのに最大速度を参考にすればいいの?」「オンラインゲームに最適な速度ってどのぐらい?」と光回線の速度に関して、どれくらいが適切なのか迷っていませんか?
この記事では、光回線の速度に関する基礎知識や用途別の必要速度、速度測定方法を紹介しています。
また、速度が遅いときの原因・対処法までわかりやすく解説しています。光回線を使っている方やこれから光回線導入を検討している方におすすめの記事です。
快適なインターネット環境を手に入れるために、光回線の速度や特徴についてしっかり理解しておきましょう。
光回線の速度に関する基礎知識
光回線を選ぶ際には「速度」が重要なポイントです。
しかし、速度にはいくつかの表記があり、どの数値を見ればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
まずは、光回線の速度に関する基礎知識を以下の3つに分けて解説します。
- 速度の単位は「bps」
- 上り・下りとは
- 最大速度と実測値の違い
速度の単位は「bps」
光回線の速度を表す単位は「bps(bits per second)」です。
bpsは、1秒あたりにどれだけのデータを送受信できるかを示す数値で、数値が大きいほど通信速度が速くなります。
一般的には「Kbps(キロビット毎秒)」「Mbps(メガビット毎秒)」「Gbps(ギガビット毎秒)」のように使われ、1Gbpsは1,000Mbpsに相当します。
例えば、インターネットで動画を快適に視聴するためには、3Mbps程度の速度が必要と言われています。
上り・下りとは
光回線には「上り」と「下り」という2つの方向の速度があります。
上りとは、インターネットにデータを送信する速度のことを指します。下りは、インターネットからデータをダウンロードする速度を示します。
例えば、動画のアップロードやファイルの共有を頻繁に行う場合は、上り速度が重要です。逆に、動画視聴やWebサイト閲覧を主に利用するのであれば、下り速度が重視されます。
ストリーミングやオンライン会議など、送受信を同時に行う場合は、上りと下りの速度両方が重要です。
最大速度と実測値の違い
光回線を契約する際、よく「最大1Gbps」などといった表記を目にすると思います。
この「最大速度」とは、理論上の最速の速度を指しており、ベストエフォート型と呼ばれます。しかし、実際に利用する際の「実測値」は、この最大速度を下回ることが一般的です。
実測値は、使用する時間帯やネットワーク環境、接続する機器の性能などによって異なります。例えば、夜間のように多くの人がインターネットを利用する時間帯には、実測値が低下しやすいです。
そのため、契約前に口コミや速度テストサイト「みんなのネット回線速度」などで、実際の利用者の実測値を調べるのがおすすめです。
光回線の速度の目安はどれくらい?
光回線を選ぶ際、速度の目安を知ることはとても重要です。
自分に合ったインターネット回線を選ぶために、どれくらいの速度が必要なのかを用途別に知っておきましょう。
また、契約前に実際の速度が、理想に近いかどうかを確認するためには、実際の平均速度も参考にすることが大切です。
必要な速度を用途別に解説
インターネットの利用方法によって、必要とされる速度は大きく変わります。
例えば、動画の視聴やオンラインゲーム、テレワークなど、それぞれの用途で快適に使うための速度は大きく異なります。
ストレスなくインターネットを利用するためにも、以下の用途別目安の通信速度を確認しておきましょう。
目安の通信速度 | |
---|---|
オンラインゲーム | 30Mbps |
スマホのアプリゲーム | 30Mbps |
オンライン会議・授業 | 10Mbps |
動画視聴 | 3Mbps |
Webサイト・SNS閲覧 | 1Mbps |
LINE・メール | 28kbps |
オンラインゲームやアプリゲームは30Mbps、オンライン会議や授業は10Mbps以上が目安となっています。
また、以下の記事ではインターネットを快適に使える速度の目安について解説しています。インターネットの速度が遅いときの対処法も紹介しているので、参考にしてみてください。
インターネットを快適に利用するためには、通信速度の速さが重要です。本記事では、インターネットを快適に使える速度の目安を紹介しています。速度の単位など通信速度に関する基礎知識や、速度をスマホで測定する方法なども解説しているので、ぜひ参考にしてください。
光回線の実測値の平均速度を比較
光回線の最大速度は「最大1Gbps」や「最大10Gbps」などと記載されていますが、実際の速度である実測値は回線の混雑状況や使用環境により異なります。
そこで、どのくらいの実測値が出るのか、他のユーザーの実際の体験をもとに確認するのがおすすめです。
「みんなのネット回線速度」では、さまざまな光回線・プロバイダの実測値が掲載されており、利用者の平均的な速度を比較できます。
平均下り速度 | 平均上り速度 | |
---|---|---|
ドコモ光 | 333.97Mbps | 360.55Mbps |
auひかり | 592.89Mbps | 573.65Mbps |
ソフトバンク光 | 389.64Mbps | 364.97Mbps |
NURO光 | 710.01Mbps | 636.35Mbps |
これらの数値を参考にして、実際にどの光回線が自分の用途に合っているのかを判断できます。
光回線の速度の測定方法
光回線の速度を測定することは、実際のインターネット接続状況を把握するために非常に重要です。
速度を測定することで、契約しているプランで必要な速度か確認できますし、遅延や通信不良の原因が判明することもあります。
光回線の速度を測定する際は、オンラインの速度測定ツールやアプリを利用すると便利です。
例えば、「 Fast.com」や「Speedtest by Ookla」は、ブラウザからアクセスして簡単に上り・下り速度を測定できます。
測定して利用中の回線速度が満足いかない場合は、乗り換えや機器交換などを検討しましょう。
ゲームをするなら知っておきたい速度の豆知識
オンラインゲームを快適に楽しむためには、インターネットの速度以外にもいくつか重要な指標があります。
ここでは、「Ping値」「ジッター値」「パケットロス」について解説します。
上記を理解すれば、ゲームの応答速度や安定性が増して、万が一のトラブル時にも役立ちます。
Ping値|ネットの応答速度
Ping値とは、ネットワーク上でデータを送信してから相手のサーバーから応答が返ってくるまでの時間を指します。
数値が小さいほど応答が速く、遅延が少ないということです。
FPSや格闘ゲームなど、リアルタイムでの反応が求められるゲームでは、Ping値が低いことが重要です。
理想のPing値は10ms以下ですが、10〜15ms程度でもごく稀なラグ程度で快適なプレイが可能です。
ジッター値|Ping値のゆらぎ
ジッター値は、Ping値の変動を表すもので、ネットワークの応答がどれほど安定しているかを示します。
この値が高いと、データの送受信にばらつきが生じ、ラグが発生しやすくなります。
特にオンラインゲームでは、ジッター値が低いほど安定したプレイが可能です。
一般的に5ms以下のジッター値が理想的で、値が低ければ低いほどゲームの快適さが向上します。
パケットロス|データが消失する現象
パケットロスとは、ネットワーク上で送信されたデータが途中で消失してしまう現象です。
パケットロスが発生すると、ゲーム中にキャラクターが突然動かなくなったり、画面が固まるといったトラブルが生じます。
パケットロス率は0%が理想で、1%でも発生するとゲームの品質に悪影響を与える可能性があります。
ネット環境が不安定な場合は、ケーブルの接続やルーターの見直しを行うと改善することがあります。
光回線の速度が遅いときの原因・対処法
光回線の速度が遅く感じるときには、いくつかの原因が考えられます。
ここでは、速度低下の主な原因と対処法について解説していきます。
ルーターの設置場所が悪い
接続端末が多すぎる
ルーターが長時間稼働している
無線接続による干渉
周波数帯の不適切な選択
ルーターが古い
プロバイダの回線混雑
光ファイバーの劣化
ルーターの設置場所を変える
ルーターの設置場所はWiFiの電波に大きな影響を与えます。
壁や家具などの障害物が多い場所や、電子機器が多い場所に設置されていると、電波が弱まり速度が遅くなることがあります。
対処法は、ルーターをなるべく家の中央で高い位置に設置し、障害物を避けることです。
また、金属や電子レンジなどの電波に干渉する物の近くも避けましょう。
端末の接続台数を減らす
複数端末が同時にWiFiに接続されていると、回線が混雑し、速度が遅くなる原因になります。
特に、動画配信やオンラインゲームなど多くの帯域を同時に使用すると、回線に負荷がかかります。
対処法としては、使わない端末のWiFi接続をオフにすることや、データの使用量が多い機器の利用を一時停止することです。
ルーターを再起動する
ルーターは長時間稼働していると、内部にエラーが蓄積され、動作が不安定になることがあります。これが原因で速度が低下することも少なくありません。
対処法は、一度ルーターの電源をオフにして、10〜30秒待ってから再起動することです。
ルーターの電源をオフにすることで、ルーターの状態をリフレッシュし、速度や通信状況の改善できることがあります。
有線接続に切り替える
WiFiの電波強度や周囲の干渉が原因で速度が遅くなる場合は、有線接続への切り替えがおすすめです。
LANケーブルを使った有線接続は、WiFiに比べて通信が安定しやすく、速度も向上することが多いです。
オンラインゲームやビデオ会議など安定した通信が必要なときは、有線接続を検討してみましょう。
ルーターの周波数帯を変更する
WiFiには2.4GHz帯と5GHz帯の2つの周波数帯があります。
それぞれ特徴があり、2.4GHz帯は通信距離が長い反面、電子レンジやBluetoothなど他の電波との干渉しやすくなります。
5GHz帯の特徴は、通信速度が速く干渉が少ないものの、通信距離が短いことです。
速度が遅いときは、スマホやPCのWiFi設定画面で使用する周波数帯を切り替えることで対処できます。
ルーターを買い替える
無線LAN規格 | 最大通信速度度 |
---|---|
IEEE802.11ax(Wi-Fi6) | 9.6Gbps |
IEEE802.11ac(Wi-Fi5) | 6.9Gbps |
IEEE802.11n(Wi-Fi4) | 300Mbps |
IEEE802.11a | 54Mbps |
IEEE802.11g | 54Mbps |
IEEE802.11b | 11Mbps |
古いルーターは最新のWiFi規格に対応していない場合があり、速度の低下につながることがあります。
最新のWiFi規格のWi-Fi 6に対応したルーターは、高速で安定した通信が可能です。
また、ルーター自体の性能も向上しているため、複数の端末を接続しても速度が低下しにくくなります。
古いルーターを使用している場合は、新しいモデルへの買い替えを検討しましょう。
IPv6に切り替える
特定の時間帯に光回線が遅くなる場合は、プロバイダ側の回線が混雑している可能性があります。
特に夕方から夜にかけて多くの人がインターネットを利用する時間帯では、速度が落ちることがあります。
対処法は、回線混雑の影響を受けにくいIPv6接続方式を利用することで、改善できることが多いです。
プロバイダにIPv6接続のサービス提供があるか確認し、申し込んでみるのも効果的です。
光回線の速度まとめ
光回線の速度は、インターネットを快適に利用するために非常に重要です。
最大速度だけでなく、実測値や利用用途に合わせた速度目安を把握することで、適した回線を選べます。
また、速度が遅いときには、ルーターの設置場所の変更や再起動、有線接続への切り替え、ルーターの買い替えなどを試してみましょう。
特にゲームなど応答速度が求められる場合は、Ping値やジッター値、パケットロスにも注意することが快適なプレイに繋がります。
快適なネット環境を整えてインターネットを楽しみましょう。