「お客様のライフスタイルに寄り添い、10年先も20年先も利用いただけるようなサービスを提供したい」
そう語るのは、2020年1月にマーケットエンタープライズのグループ会社であり、モバイル通信事業を展開するMEモバイルに入社。入社1年後にマネージャーに就任、さらにその半年後に事業責任者、そしてグループ会社の取締役になった広井だ。
新卒入社で大手の流通企業に入社し、その後はスポーツ事業を行う会社へ転職するなど、異色の経歴を持つ彼は、なぜ全くの別業種であるMEグループへの転職を決めたのか。今回はMEモバイルへの転職のキッカケからグループ会社の取締役就任までの経緯、そして今後の展望について広井が語った。
―― まずは広井さんのこれまでのキャリア、またMEモバイルに転職しようと思った経緯を教えて下さい。
キャリアとしては、2006年に新卒で大手の流通企業に入社します。当時は店舗拡大フェーズであったため、新卒社員でありながらすぐに店舗の責任者を任されることになり、店舗経営に携わることができました。
店舗に並ぶ商品の仕入れや販売についてはもちろん、POSシステムを使って売上や在庫を管理・予測を立てて効率の良い販売計画を実行したり、先入れ先出しの徹底などオペレーションの基礎を学んだり、坪効率を考慮して在庫回転率を高める方法を考えるなど、流通のイロハを学んだのがこの新卒時代でした。
その後、震災がキッカケで働き方を見直すようになり、あらためて自分は何がしたいのかと考えるようになったんですね。そして先輩に、地域に根ざしたスポーツ事業があると誘いを受け、過去にサッカーをやっていた経験もあって、転職を決めました。
そこでは店舗経営の経験を活かしてスポーツ施設の運営に携わったり、サッカースクールのコーチとして自ら生徒に教えたり、マーケティングやイベント企画を担当していました。
8年ほど働いたタイミングで、自ら集客施策を企画して利益を生み出すという一連の流れを経験したからこそ、もっと大きなフィールドで自分を試してみたいと思うようになったことが転職のキッカケでした。
そして「なんでも、どこでも売れる人間になりたい」という想いもあって、商材にこだわらず、様々な企業を見ていた中で出会ったのがMEモバイルでした。
―― 様々な選択肢があるなか、最終的にこれまでのキャリアとはまったく別業種のMEモバイルに入社を決めた理由はなんでしたか?
店舗経営の経験があったため、自分の経験を活かすことを軸に転職活動をしていたのですが、それ以上に新しいチャレンジができる環境へ飛び込みたいなと。
そして、インターネットでの集客をしていたこともあって、デジタルマーケティングの領域に飛び込みたいと思うようになっていきました。
自分のキャリアとしては1社目が大企業、2社目が小規模な企業だったため、その間の規模感で、これからもっと成長していくだろうと思える会社を探していました。
実際にMEモバイルの面接を受けてみると、同世代のメンバーがボードメンバーとして事業を推進していて非常に刺激を受けましたし、話を聞いていくと誰もが主体的に働いていることが伝わって、個々の成長が会社の成長に繋がっていくような会社だなと感じました。
そこからは他の会社は探さずに、結果的にはMEモバイル一択で転職活動をしていました。
決め手となったのは、マーケットエンタープライズグループで働く人たちの人柄に惹かれたのかもしれません。面接で出会った方々は、理念にある通り「Win Winの関係が築ける商売」を大事にしていて、お客様とMEの双方にとってメリットがあるのかを常に考えていました。お客様のことを一番に考えながらも、その上でどうサービスを成長させていくかを非常にロジカルに考えられている印象でした。
私に対しても真摯に向き合って理解しようとしてくれてましたし、最後には代表の小林が「待ってます」と握手をしてくれて。そこまでされたら、やっぱり選びたくなりますよ(笑)。そうして、2020年1月にMEモバイルへ入社しました。
―― 入社して1年半後にはグループ会社の取締役に就任されましたが、当時の心境はいかがでしたか?
最初の1年はとにかく「できない」ではなく、「やります」と言ってから実現する方法を考えるというやり方で仕事をしてきました。おかげで、いろいろな仕事を任せてもらえましたし、自らのKPIを達成していくために裁量を持って取り組むことができ、とにかく走り切った1年でした。
そういった動きを評価してもらい、1年でマネージャーに就任、その半年後には事業責任者に、さらにすぐ後にはMEモバイル(グループ会社)の取締役へと昇格させていただきました。
コングロマリット経営を目指すマーケットエンタープライズとして、グループ経営に移行していくためにも新しい事業責任者が必要だったタイミングでもあったとは思うのですが、やはり重要な意思決定のスピードが早いなと感じましたね。
ただ、そういったスピード感でないと企業として成長していきません。自分自身、事業責任者、そしてグループ会社取締役としての器が小さいと感じていたのですが、器ができてからでは遅いなと。
任されたポジションに対して責任を持ち、より良いサービスを提供するために変化と挑戦を続ければ、結果的に個人としても成長し、事業を成長させることができるのだと感じました。
―― あらためて、MEモバイルが展開しているサービスと、マーケットエンタープライズグループの中でどういった存在なのか教えて下さい。
MEモバイルは、マーケットエンタープライズのモバイル通信事業として、WiMAXのMVMOサービス『カシモWiMAX』を展開しています。
コングロマリット経営へと移行していく中での1社目のグループ会社であるため、グループの中でのロールモデルとして、足元の利益も出しながら将来的な成長を見越して進めていく必要がある、重要なポジションであると捉えています。
社員とスタッフを合わせてもまだ20名規模の組織のため、私自身もプレーイングマネージャーとして、マネジメントをしながら自ら施策を動かしてといった形で進めている状況です。
―― あらためて、通信業界の魅力をどういったところに感じられていますか?
人々にとって身近で、普段の生活から切り離せなくなった通信業界を開拓していけることや、お客様のニーズを汲み取りながら、変化スピードの早い市場の中でさまざまな挑戦ができるのが魅力です。
世の中では、スマートフォンが普及したことで、SNSなどのソーシャルメディアサービスやアプリケーションの利用が拡大し、動画もスマートフォンで見ることが当たり前になるなど、移動体通信は生活のなかで欠かせない社会インフラの一つになりました。
さらにコロナ禍の外出制限により、企業におけるテレワーク導入が進むだけでなく、WEB会議、オンライン学習や動画や音楽などが定額で利用できるサブスクリプションサービスなどの普及も相まって、データ通信の需要が年々増大しています。
以前は通信が不安定なこともありましたが、5Gが登場したことで高速かつ大容量の通信を実現していますし、これまでモバイル型の通信機器が主流だったなかで、据え置き型ルーターも登場するなど、用途に合わせて様々なデバイスも生まれ続けています。
また、最近ではショッピングモールなどの商業施設はもちろん、駅や電車の中でも、ネットワークが使えるようになるなど、さまざまな業態と通信のコラボが生まれていますし、電気通信事業法が改正されて法規制も大きく変化し、かつてないほどのスピードで通信業界は進化を遂げています。
将来的には6Gの普及も考えられ、まだまだ変化が激しく起こるマーケットであり、今後も更に拡大し続ける市場であるということは間違いありません。
競合がひしめく環境ではあることも事実ですが、お客様にとってより良いサービスを届けるために、さまざまな改善を続けていけることも魅力です。
―― 競合がひしめき合うなか、MEモバイルだからこその強みは何でしょうか?
マーケットエンタープライズでは「持続可能な社会を実現する最適化商社」を長期ビジョンに掲げています。「最適化商社」とは造語で、消費者に最適な選択肢を提供し賢い消費を後押しすることを意味していまして、MEモバイルでは、賢い消費のなかでも “賢いモバイル通信” の選択肢を提案するため、カシモWiMAXサービスを展開しています。ちなみにサービスブランドの「カシモ」には、「賢い」×「モバイル」が込められています。
カシモでは、競合他社のようなキャッシュバック合戦に走るのではなく、ユーザーにとってわかりやすいシンプルな料金体系で良いサービスを提供することを大切にしています。
例えば同じような通信サービスでは、契約後に急に割引が終わって月額料金が上がったり、高額なキャッシュバックはあっても受け取り方が複雑だったり、月額は安いが必須加入のオプションがあったりします。
カシモWiMAXは明確にシンプルな料金がずっと続く料金プランで設計しているため、ユーザーにもわかりやすく、ご好評をいただいています。現在は7万を超える方々にご利用いただき、新規にご契約いただくお客様も毎月拡大傾向にある状況です。
―― カシモWiMAX含め、モバイル通信事業を推進していく面白さをどういったところに感じられていますか?
“通信” という大きなインフラのストックビジネスのなかで、お客様のニーズや行動変化を察していろいろな施策を考えて実行できるというのは、非常に面白いなと感じています。
私たちの事業は、伸ばしていく上でより多くのお客様にご利用いただくこと、つまり契約回線の保有数が重要になってきます。そのため、新規顧客も増やしつつ、いかに解約率を減らしていくかがKPIになってきます。
そこでLPO(Landing Page Optimization)による新規獲得数の増加ははもちろん、お客様に長くご使用いただくために顧客体験(CX)の向上であったり、利用する上で迷わないようにするためのオンボーディング設計であったり、またマーケットエンタープライズの他サービスや他社のサービス含め、どういったサービス提携をすればお客様に新たな価値提供ができるだろうかと考え続ける必要があります。
また、私たちの事業では一般的に顧客へのアフターフォローが2〜3年ですが、当社のビジョンとしては2〜3年で解約されるのではなく、5〜10年と長くお客様にご利用いただけるサービスを提供したいと考えているんですね。
そうしたサービスを提供できるように、チームで施策を実行していくことで、ショッパーズアイ社が2020年に実施したWi-Fiに関する調査では「価格で選んだWi-Fi No.1」「契約後安心感がある」など3部門で受賞しました。加えて、大手比較サイトである価格.comのモバイル回線プロバイダ人気ランキング2022年において、モバイルルーター部門・ホームルーター部門共に年間1位を獲得しています。
通信業界は変化の激しい業界ですし競合他社も多い業界です。さまざまな施策を考え続ける必要がある環境の中で、様々なアイデアが生まれ、ユーザーに長く使ってもらえるようにいろいろな施策を展開していけるのは面白いなと思っています。
―― あらためて、MEモバイルそしてマーケットエンタープライズグループで働く面白さはどういったところにあると感じられていますか?
マーケットエンタープライズには、熱量を持ちつつも、目標達成に向けての道筋をしっかりと描けるロジカルなメンバーが非常に多くいます。実現したいことに対して、「こうだからダメ」というコミュニケーションではなく、「ここをクリアすればできるよ」といった、実現させていく前提でコミュニケーションを取れるメンバーばかり。
そして私自身もそうでしたが、主体的な人間には、抜擢されたり昇格したりするチャンスがある環境です。そのため、与えられた仕事をただこなすだけでなく、それ以上の仕事をしていくことが求められますが、そうした主体的な働き方を楽しめる人たちばかりの環境で仕事をするというのは、やはり面白いですよね。
いち早く事業責任者になりたいと思っている若手メンバーがいたり、表彰制度でMVPや新人賞を獲得したいと思っているメンバーがいたりと、みなそれぞれ目標を持って取り組んでいて、そうした成長意欲ある空気感がグループ全体に波及しているのは、マーケットエンタープライズグループの魅力だと感じています。
―― どのような方がマーケットエンタープライズに向いていると思いますか?
理念に「主体者集団で在り続ける」と掲げている通り、当事者意識を持って取り組める人が向いていると思います。
マーケットエンタープライズには主体的にさまざまな挑戦ができる環境は揃っているので、あとは当事者意識を持って、自ら成長に向かって行動できるかどうかだと思います。
陥りがちなのが、「いまの自分ではできないな」と諦めてしまうことだと思うんですね。しかし、たとえ現時点でできなくても、できるまでの道筋を描き、できる未来を見据えて行動することが大切だと思います。
―― 最後に、自身のこと、そしてMEモバイルとしての展望をお聞かせください。
私自身としては、メンバー個人の成長をさらに加速させられるような人間になりたいと思っています。そしてお客様により良いサービスを提供するために事業をさらに拡大させ、コングロマリットグループを発展させられる一躍を担いたいと思っています。
MEモバイルとしては、この激動の通信業界のなかで、社会にとって必要不可欠な通信インフラとしての役割を担っているからこそ、多種多様なニーズに答えていけるようこれからも変化と挑戦を続けていきます。
また通信だけでなく、お客様のライフスタイルに寄り添ったサービスを拡充していき、 “賢い消費” をぶれさせず、10年、20年と長くお付き合いしていただけるようなサービスを提供していきたいと思っています。
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