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2021.07.21

社内イベントの企画を大公開!AhaSlidesを使用したキックオフとは?コンテンツ事例と共に1日を振り返る

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マーケットエンタープライズ(以下、ME)は、2021年7月7日に設立15周年を迎え、第16期のキックオフを実施した。これまでの15年間、毎年実施しているキックオフ。国内16拠点・海外1拠点を構え、従業員450名、グループ5社体制と、多角化する企業でありながら、なぜ一堂に会する場を大切にするのか。どんな目的でキックオフを開催し、どんな工夫をしているのか。今回は、キックオフ文化について紹介するとともに、期初キックオフを振り返る。

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キックオフを毎年開催し続ける理由

MEのキックオフとは

MEでは全社員が参加するキックオフを毎年開催しています。創業時においては、四半期ごとに開催することに加え、毎月全社員で懇親会を実施するなど、創業時からメンバー同士が集まる機会を大切にしてきました。

拠点とメンバーが増えたことで、懇親会は部署ごとになり、全社員のキックオフも半期に一度と回数は減りました。その中でも皆で情報を共有する場を大切にする文化を残し、形を変化させながらキックオフを開催しています。

過去に開催したキックオフの様子

キックオフを開催し続ける理由

毎年キックオフを開催するのには理由が3つあります。1つ目は、書籍のビジョナリー・カンパニー(※1)にも記されているように、企業文化を強固にしていくためです。

※1)ビジョナリー・カンパニーとは、明確な経営理念を持っていて柔軟に変化をし続けている企業のこと。業界で卓越した企業や、私たちが暮らす社会に消えることのない足跡を残しているような企業などを指す。

ビジョナリー・カンパニーと称される企業は、優れたビジネスモデルがあってスタートしたわけではなく、経営理念が全社員に浸透し、それを体現し続ける企業文化が根付いるからこそ、時代を超えて成長を続ける企業となっているのです。

MEでもコングロマリットグループを築くにあたり、理念を浸透させ、企業文化を醸成することを重要と捉え、キックオフの開催はもちろん、社内報も早くから発行してきました。

2つ目の理由は、情報共有の機会です。企業理念にある「主体者集団で在り続ける」ためには、個の主体性が不可欠です。

主体的に行動するには、情報を共有することが必要だと考えていたたため、社歴関係なく会社がどの方向に向かっているのか、何を目指しているのか、各部署が何をしているのか、会社の動きを共有できる場としてキックオフを活用してきました。

3つ目の理由は、組織の横断的なつながりを作るためです。ME 10 Core Values(下図)にもありますが、本質的議論を重ね共創していくには、それぞれが会社の方向性を理解し、社員間のコミュニケーションが生まれる場が重要です。

MEの行動指針

多角的に事業を展開していると、他部署との交流や関わりが減ってしまいがちですが、そうさせないためにも、横のつながりを作る場としてキックオフは重要な役目を担っています。

多角化経営する中でも開催し続ける理由

グループの人数だけでなく、事業や部署が増えると、興味関心のない時間もあるのではないか?といった意見もあります。一方で、グループ経営・多角化経営していくタイミングだからこそ、あえて一同に会し、全体で情報を共有しようとする狙いがあります。

事業が増えることで、発表時に出てくる専門用語が分かりにくいといった声が上がったり、共有する情報が多いがゆえに、時間が長いといった声も上がることも事実です。

さらに、コロナ禍でオンラインでの開催となるため、マンネリ化してしまう・横のつながりが作りにくい、といった難しさも運営サイドでは実感しています。

しかし、組織も事業も複雑化していく多角化期だからこそ、各事業部・部署・個人が異なる方向に進んでいかないよう、進むべき方向の理解を図るためにキックオフを開催し続けています。

短期的に見ると開催には課題も多くありますが、こういった場を作ることが未来のMEにつながり、全体を巻き込んで進む企業文化が根付いていくと信じています。

OBSを使用したり、Remoを使って、形式に工夫を重ねながら開催している理由には、こうした思いがあるからです。

変化を続けるキックオフ。オンライン開催5回目となるキックオフで工夫したこと

昨期より新型コロナウイルスの影響で、リアルではなくオンラインでキックオフを一年間開催してきました。

今回は、期初のキックオフということもあり、これまでのWeb会議とは異なる形で実施できないかと考え、オンラインとオフラインをかけ合わせたキックオフを実施しました。

配信セットが設置された会議室の様子

事業部の発表がある責任者のみが本社会議室で発表。これまでのキックオフ同様、会場で発表しているかのような演出をしました。

前回までは、OBSというソフトを使ってテレビのような会議体を構成していましたが、今期MEのテーマにもある「Simple」(意図は後述)に合わせ、あえて「Simple」に配信する形式をとりました。

(1)オープニング動画

期初キックオフといえば、恒例のコンテンツが3つあります。1つ目がオープニング動画です。

この動画では、昨期一年の出来事をまとめています。こんなことがあったな、と皆が思い返し、音楽とともにテンションを上げてからキックオフ本編を迎えるために作成しています。

動画に流れたシーンの一部

昨期は、オンラインでのキックオフから期初がスタート。研修やイベントは全てオンラインで行なった一年でしたが、オンラインだからこそできることを考え、「MEX」というテーマとともに成長した一年を振り返りました。

(2)アワード

恒例コンテンツの2つ目は、アワードです。この一年間、主体的に取り組んできたメンバーを投票して決める、毎年白熱するコンテンツです。

アワードは3部門あり、当日スピーチできるノミネート者は全社員による事前投票の結果で選出されます。

まずは、この一年で最も主体的に活躍した新卒社員(2020年4月入社)を表彰する「Rookie of the Year」の発表です。7名のメンバーがノミネートされました。

受賞したのは、MEモバイルとして初めての新卒配属となったメンバーです。新規事業で苦戦しながらも、PMとしてさまざまな施策を担当し、結果を出したことが称えられました。

続いて、仲間や会社を最も支え続けた社員に贈られる「Supporter of the Year」の発表です。5名のメンバーがノミネートされました。

受賞したのは東京コンタクトセンターのメンバーです!コンタクトセンターで働くバイヤーのサポートを担当し、3年連続ノミネートされおり、今回は悲願の受賞となりました。

最後は、BEST of MEです。MVPともいえる、MEグループ全社員の中からこの一年で最も成果を残し、活躍したメンバーが選ばれる賞です。

この賞においては事前投票ではなく、経営陣による度重なる議論の結果、普段の業務姿勢や結果が評価されたメンバーがノミネート者として選出されました。なんと、過去最多の8名がノミネートされました。

この賞においては1位~3位が発表されます。3位は、リユース事業の一部門を統括しているメンバー、2位は内部監査室長を務めるメンバーです。

それぞれ社歴が10年を超えるメンバーで、これまでの功績と入社時から変わらない主体的な姿勢が称えられた結果となりました。

栄えある第一位は、MEトレーディングの取締役を務めるメンバーでした。

MEに入社してからわずか約1年半の間に、M&Aでグループ会社となったMEトレーディングの責任者として事業を推し進めるだけでなく、組織風土の統合までを実現させた実績が賞賛された結果となります。

またアワードでは、3つの賞とは別に社長賞があります。これは代表自らが受賞者を決めるアワードになっており、今回は開発チームのメンバーと広報を担当しているメンバーが表彰されました。

アワード後は、Workplace(社内SNS)にたくさんのお祝いコメントが寄せられました。

直接会えなくとも、オンラインを通じてコミュニケーションを活性化させる姿勢は、MEの文化となっています。

(3)テーマ発表

期初恒例コンテンツの3つ目はテーマ発表です。第8期からスタートしたもので、毎年、期初のキックオフに発表。テーマは、社員が一丸となって、一年間その遂行を目指す指針となっています。

15周年目を迎えた今期は、「Simple」(※2)というテーマが発表されました。

※2)Simple:「やることをシンプルかつ、明確にしていく」という思いが込められている。テーマポスターに描かれている竹は、15周年という節目を竹の節で表している。まっすぐ伸びた竹は、MEの成長を表現している。

木でも草でもない竹には節が存在します。節は強度を高めるために存在し、この節があるから寒い季節も暑い季節も乗り越えられると言われています。

いくつもの節目を乗り越え、竹のようにまっすぐ強く成長し続ける意志が、このポスターにも込められています。

期初恒例の制作物

期初のキックオフに合わせ、制作物も毎年用意しています。みんなの一体感を図るポロシャツをはじめ、テーマの浸透に向けたポスターやZoomの壁紙なども制作しています。

▼ポロシャツ

MEロゴに合わせ、15周年ロゴも用いたデザインです。着用することで15周年目を迎えたことを実感できるポロシャツになりました。

▼テーマポスター

今回は2種類のポスターが制作されました。個人としても組織としても、竹のようにまっすぐ上に伸びていこうという思いが込められ、各拠点に掲示されています。

▼Zoom背景

こちらも2種類制作し、社内MTGや社内イベントで利用しています。

▼壁紙

PCのデスクトップ壁紙にもテーマデザインを使用しています。毎日使用するからこそ、テーマ浸透には最適な場になっています。

また、iPhone用の壁紙も制作しているため、こちらは希望者が自分で設定しています。

▼ステッカー

テーマと15周年ロゴの2種類が制作されました。一人一枚ずつ配布され、PCやスマートフォンに貼るメンバーが多いです。

上記以外では、社内報の裏表紙にもテーマデザインを掲載したり、テーマポーズで集合写真を撮るなど、テーマ浸透に向けた取り組みを複数実施しています。

(4)事業部発表

代表から 第16期の方針が発表された後は、各事業部の責任者が今昨期の振り返りと、今期の施策について発表しました。

各事業部が何を目指しているのか、多角化経営をしているからこそ、他部署理解を図るために重要な役目を担っています。

さらに、通期テーマ「Simple」を基に、各事業部が目指す方向性も発表されるため、メンバーも自部署の方向性をキャッチアップできる場となっています。

(5)AhaSlidesを使用した懇親会

懇親会も創業時から大切にしてきました。会議体とは異なり、横のつながりを作る重要な機会となっています。

昨年一年間は、オンラインのみの開催となり、懇親会を実施するには難しさを感じましたが、OBSやRemoを使うなど、工夫を続けてきました。

今回挑戦したツールは、AhaSlides(※5)です。このツールを用いて、全社員が参加できるクイズを実施しました。

※5)AhaSlides(アハスライド)とは、ユーザーが自分で作成することができる選択問題形式のゲーム。早押しクイズが簡単にでき、大人数で遊べる。

今回の懇親会テーマが「部署のつながり」だったことから、クイズは各部署にまつわる内容に。スピードと正解率が得点に大きく影響するため、どのメンバーも真剣に回答する姿が印象的でした。

クイズが終わるたびに順位が発表され、社歴が浅いメンバーが上位にいたり、役員と順位を競い合っているメンバーがいたり、盛り上がりを見せていました。

メンバーからは、各部署のことが理解できた、早押しクイズのようで楽しかった、などの意見が寄せられ、約200名の横の繋がりを作る機会となりました。

まとめ

キックオフ後にはアンケートを実施しました。
アンケートの一部をここではご紹介します。

・アワードノミネート者たちのコメントが非常に響き、自分ももっと頑張ろうと思えた

・通常業務を行うだけでは知ることのできない他部署に関する情報を収集できてよかった

・ベトナムメンバーの発表もあり、海外にいるMEメンバーが日々どんな業務に向き合ってるのが知れた

・会社組織全体において、今後どのような未来を描いているのかを鮮明に把握することができた

設立当初から大切にしているキックオフ。主体的に働くために必要な情報共有の場であり、横のつながりを作り、テーマやグループ全体の方向性を浸透させる場でもあります。

さらには、未来に向けた文化形成の投資の機会でもあり、MEが成長するためになくてはならない大切なイベントです。

今後、事業を多角的に展開していく中でも、個人としても組織としても成長するきっかけを生む、キックオフにしていきたいと思います。

サーキュラーエコノミー(循環型経済)発展の一翼を担うとともに、「持続可能な社会を実現する最適化商社」というビジョンに向かって進むME。

今後もさまざまな挑戦とともに、成長してまいります。

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記事を書いた人

岡戸 亜樹

MEジャーナル編集長

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